Linuxサーバーの管理を行っている場合「du」コマンドで、ディレクトリのサイズを調べているという方は多いと思います。
duコマンドは便利な基本ツールですが、ディレクトリの中をインタラクティブに移動しながら、巨大なファイルを探すといった事はできません。
本日紹介する「ncdu」は、duコマンドのその弱点を補うことができるインタラクティブなディスク使用量調査ツールです。
名前から想像できる通り、ncursesライブラリを使って作られたツールで、リモートサーバーでも高速に動作するツールです。macOSやLinuxなど多種多様なプラットフォームに対応しています。
以下使用方法を説明します。
目次
ncduのインストール
LinuxやmacOSではパッケージ管理ツールを利用してインストールできます。
$ sudo apt-get install ncdu # Debian系 $ sudo yum install ncdu # RedHat系 $ brew install ncdu # macOS/Homebrew $ sudo port install ncdu # macOS/MacPorts
その他多数のシステムに対応しています。詳しくは公式サイトでご確認ください。
ncduの使用方法
「ncdu」を引数なしで実行するとカレントディレクトリ以下が、「ncdu /usr」のようにディレクトリを指定するとそのディレクトリ以下が対象となります。
$ sudo ncdu /usr
スキャンが画完了すると以下のような画面が表示されます。
▲ディレクトリがサイズの順にリストアップされます。
矢印キーやjkキーでカーソルを移動し「Enter」キーを押すと選択したディレクトリに移動できます。
▲どのようなファイルが容量が大きいのか、ディレクトリを移動しながら調査することができます。
▲ショートカットの一覧は「?」キーで確認可能です。
表示順序の変更や選択したファイルやディレクトリの削除などの操作が可能です。
まとめ
ncduを利用すればディスクの使用状況をインタラクティブに操作しながら調査することができます。sshで接続するサーバーの状況を把握したい場合などに便利なツールです。