株主向けのメモの情報から、Netflixの加入者が前四半期に20万人減少し、今期は200万人減少する可能性があることが明らかになっています。さらに今回行われた新たな調査により、Netflixを解約する長期契約者の数が、過去数年で急激に増加していることが明らかとなりました(9to5Mac)。
調査会社AntennaがThe Informationに提供したデータによると、3年以上契約している加入者が、解約者全体に占める割合は、2022年の開始時点ではわずか5%だったものの、2022年の第1四半期には13%に達しているそうです。
新規加入者の解約者に占める割合は64%から60%に下がっていますが、解約者数全体は250万人から350万人に増加しているそうです。
Newbie subscribers, meantime, accounted for only 60% of cancellations in the quarter, down from 64% in the fourth quarter. Also in the first quarter, overall cancellations rose to 3.6 million people, compared with around 2.5 million in each of the preceding five quarters. Antenna says it draws its data from a panel of 5 million Americans who anonymously contribute their streaming subscriptions.
一方、新規加入者が解約に占める割合は、第4四半期の64%から60%へと下がっている。また、第1四半期の解約者数は360万人に上り、過去5四半期の各四半期の約250万人から増加している。Antennaは、500万人の米国人が匿名でストリーミング配信の契約内容を投稿したパネルからデータを抽出しているという。
▲グラフから2022年Q1に解約者が急上昇していることが分かります。
Netflixが失速する一方で、ストリーミング市場全体では加入者が増えており、Netflixの加入者の減少は月額料金の値上げが関連していることを示しています。また、NBCユニバーサルやディズニーなど多くのエンターテインメント企業がNetflixから人気番組を引き上げ、自社のサービスに移行した事も理由の一つと考えられています。
日本でもディズニープラスのサービスが始まったように、ユーザーの選択肢は着実に増えています。Netflixの値上げ戦略が通用しない時代になりつつあるのかもしれません。