ドワンゴは本日、「ニコニコ」などのサービス全般が利用できない状況に関して調査報告を行いました。
この情報によると障害は、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃によるもので、現在サービスの利用を一時的に停止し、被害状況の全容把握と復旧に向け、調査と対応を進めているとのこと。
グループ企業のデータセンターがランサムウェアを含むサイバー攻撃を受けたのが障害の原因で、攻撃により、相当数の仮想マシンが暗号化されて利用不能になり、「ニコニコ」を含むウェブサービス全般のシステムが停止したそうです。
サイバー攻撃は、発覚後も繰り返し行われ、遠隔でプライベートクラウド内のサーバーをシャットダウンした後も、さらに遠隔からサーバーを起動させて感染拡大を図るといった行動が観測されています。
対策として、サーバーの電源ケーブルや通信ケーブルを物理的に抜線し封鎖する措置が行われ、社員の歌舞伎座オフィスへの出社を原則禁止とし、社内ネットワーク、社内業務システムも停止しています。
現在以下のサービスが停止しています。
- ニコニコ動画、ニコニコ生放送、ニコニコチャンネル等のニコニコファミリーサービス
- 外部サービスでのニコニコアカウントログイン
- 楽曲収益化サービス
- ドワンゴチケット
- ドワンゴジェイピーストアの一部機能
- N予備校 ※N高等学校・S高等学校の生徒向けには復旧済
- 各種企画におけるプレゼント発送
ニコニコの復旧には1ヶ月以上かかる見込みで、再開できるサービスから順次再開していく予定です。
「ニコニコ」が停止している間、開発チームが自発的に3日という短期間で作り上げた「ニコニコ動画(Re:仮)」が公開されていて、主に2007年の人気動画が視聴可能となっています。