Oracleは3月22日(現地時間)、Java 18のリファレンス実装として、JDK/OpenJDK 18の一般提供を開始したことを発表しました(Phoronix)。
OpenJDK 18には、いくつかの新機能のほか、小規模な改良や多数の不具合の修正が含まれており、製品環境での稼働に向けた準備が整えられています。
OpenJDK 18の注目の新機能としてはまず、UTF-8のデフォルト化があげられます。UTF-8がJava SE APIのデフォルト文字セットとなり、デフォルトの文字セットに依存するAPIが、オペレーティング・システム、ロケール、設定に依存せず一貫して動作するようになりました。Vector APIの改良も行われ、CPUアーキテクチャに最適なベクトル命令に実行時にコンパイルすることで、同等のスカラ計算を上回る性能を達成することができるようになっています。
また、パッケージの一部としてシンプルなWebサーバが導入されました。最小限の静的Webサーバを起動するコマンドラインツール「jwebserver」が追加され、特に教育現場でのプロトタイピング、アドホックコーディング、テストなどでの使用が想定されています。
その他、G1ヒープ領域を512MBまで使用可能する改良、さまざまな細かな変更、修正が行われています。
新機能の詳細はJDK 18 Release Notesで確認可能です。