OpenRecall - Windows、macOS、Linuxで動作するオープンソース版のRecall

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Microsoftは2024年5月20日、「Copilot+ PC」を発表し、これらAI PCでのみ利用できる目玉機能として「Recall」を発表しました。

Recallはデスクトップを定期的に撮影し、過去の作業を自動的に記録することができるという機能ですが、セキュリティに関する問題が指摘され、いまだ正式公開にはいたっていません。

Windows 11のRecallが待ちきれないという場合、そのオープンソース版ともいえる「OpenRecall」を試してみると良いかもしれません。

Pythonで作られたツールで、Windowsだけでなく、macOSやLinuxでも動作します。

OpenRecallは、以下のような特徴を持っています:

  • タイムトラベル: Windows、macOS、Linuxでシームレスに過去のデジタルアクティビティを再訪し、探索することができる。
  • ローカルファーストAI: OpenRecallはローカルAI処理のパワーを活用し、データをプライベートかつセキュアに保つ。
  • セマンティック検索: 高度なローカルOCRが履歴を解釈し、堅牢なセマンティック検索機能を提供する。
  • ストレージの完全制御: データはローカルに保存され、その管理とセキュリティを完全にコントロールすることができる。

以下使用方法を説明します。

目次

OpenRecallの使用方法

OpenRecallの動作要件は以下の通りです(一度Python 3.12で試してみたところエラーがでたので、素直にPython 3.11を使ったほうがよさそうです)。

  • Python 3.11
  • macOS/Windows/Linux
  • Git

準備が整ったら以下のコマンドを実行します。マシンの性能によると思いますが、手元の環境ではここでかなり時間がかかりました。

python3 -m pip install --upgrade --no-cache-dir git+https://github.com/openrecall/openrecall.git

以下のコマンドで実行します。

python3 -m openrecall.app

実行すると自動的にデスクトップのスクリーンショットが保存されていきます。

過去のデスクトップの状態を確認したい場合、Webブラウザで http://localhost:8082 を開きます。

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▲スライダーを動かすると、過去のデスクトップの状態を確認していくことができます。

S 20240709 231250

▲検索するとマッチ度の高い順に(?)スクリーンショットが一覧表示されます。おそらくスクリーンショットに対してOCRを実行し、文字列を読み取って検索を実行しているのだと思います。

データはどこに?

ドキュメント等はみつかりませんでしたが、macOSの場合は以下のフォルダにデータが保存されているようです。

~/Library/Application Support/openrecall

まとめ

OpenRecallはオープンソース版の「Recall」です。デスクトップの状態を記録していくことに意義があると思っている方は使用してみるとあらたな発見があるかもしれません。

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