OpenSSH 9.0がリリース - 量子コンピュータによる攻撃への対抗策が実装

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OpenSSH開発プロジェクトは4月8日(現地時間)、オープンソースのSSH実装の最新版「OpenSSH 9.0」をリリースしました(Phoronix)。

OpenSSH 9.0では、scpのデフォルトのプロトコルがscp/rcpプロトコルからSFTPプロトコルへ変更されました。これまでのリリースでscpがSFTPプロトコルを使うための土台作りが進められてきており、このバージョンでついにSFTPがscpのデフォルトプロトコルへ昇格したことになります。

もうひとつの注目すべき変更点は、OpenSSH 9.0が、将来の量子コンピュータによる攻撃に対抗するために、Streamlined NTRU Prime+x25519鍵交換方式のハイブリッドをデフォルトで使用するようになったことです。キャプチャしたSSH暗号文を復号する能力を持った量子コンピュータが登場したときに、「今キャプチャして後で復号する」攻撃をかわすために、この変更が行われたそうです。

また、sftp-serverがcopy-data拡張をサポートし、ファイル/データのサーバサイドでのコピーが利用可能となっています。同時にsftpツールにも"cp"コマンドが追加され、サーバサイドのファイルコピーに対応しています。

OpenSSH 9.0の変更点の詳細の確認や、ファイルのダウンロードはリリースノートから辿ることができます。

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