Appleは本日、開発者向けにOS X Yosemite 10.10.4系の4番目のベータ「OS X Yosemite 10.10.4 build 14E26a」を公開しました(9to5Mac、MacRumors)。
Mac Developer Programに開発している開発者は、Mac App Storeのソフトウェア更新機能か、Mac Developer Centerから直接ダウンロードしてインストール可能です。また、今回のリリースはベータテスター向けにも公開されています。
OS X 10.10.3では、「写真」アプリの追加や、絵文字ピッカーの改良などコンシューマ向けの新機能がいくつか追加されました。対して、OS X 10.10.4では、安定性の改善や、パフォーマンスの改良など内部的な改善が行われると見られています。
実際、本日リリースされたbuild 14E26aでは、ネットワーク周りの不安定さを根本的に解決するため、ある重大な決断が行われたことが発見されて話題となっています。
discoverdにかわりmDNSresponderが復活
build 14E26aでは、Yosemiteで導入された「discovered」のかわりに、10.10.3以前のOS X使われていた「mDNSResponder」が復活していることが確認されています(9to5Mac、MacRumors)。
スリープからの戻りが遅い、DNSの名前解決が失敗する、マシン名が重複するなど、Yosemiteのネットワーク周りの多くの問題の多くがdiscoverydが原因となって発生していると考えられており、Marco Arment氏や、Craig Hockenberry氏など著名な開発者からも問題が指摘されていました。
今回、Appleがdiscoveredを(一旦?)あきらめ、mDNSResponderを復活させたことで、来る10.10.4では、ようやくネットワーク周りの問題が完全解決することが期待できそうです。