スクリプト言語「PHP」の次の年次機能リリースにむけ「PHP 8.1」のアルファ版が6月に公開されています(Phoronix)。
PHP 8.1は昨年のPHP 8.0に続く大きなリリースで、以下のような新機能が追加されています。
- PHPのenum(列挙型)がサポートされた。
- OSがデータやメタデータの変更をストレージに書き出すことを確実にするfysnc()やfsyncdata()関数のサポート。
- PHPの非同期サポートを改善するためのfibersのサポート。コールスタックを汚さずにPHP関数を割り込み可能にし、既存のインターフェイスの透過的なノンブロッキングI/Oの実装をサポートする。
- より多くのPHPリソースがオブジェクトに移行。
- PHP-FPMがmacOSでのプロセス名変更をサポート。
- PHPのハッシュインターフェースでMurmurHash V3 およびxxHashをサポートしました。
- PHP SodiumがXChaCha20ストリーム暗号関数およびRistretto255関数をサポート。
- PHPのOPcacheに継承キャッシュが追加された。
- パフォーマンスの最適化の継続。
現在アルファ版は「PHP 8.1 Alpha 2」まで公開されていて、Alpha 3は来週公開予定です。7月後半に機能フリーズされ、8月中旬までに3つのベータ版がリリース、9月初旬にリリース候補が公開されます。正式版は11月末に公開予定です。
新機能の詳細はUPGRADINGなどで確認可能です。