プログラマのために開発されたMac用のノートアプリ「Quiver」がバージョンアップ。クラウド経由の同期や、ノートのバージョン管理が可能になるなど大きく進化した新バージョン2.0がリリースされています。
Quiver: The Programmer's Notebook
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,000
コード/テキスト/Markdownの混在が可能なプログラマのためのノートアプリ。
バージョン2.0では、Yosemite用のLightテーマ、ファイルベースのクラウドストレージサービスを利用した同期機能、ノートデータのバージョン管理機能、データのバックアップ・リストア機能、LaTex Cell、複数ウィンドウ、ライブプレビュー、プレゼンテーションモード、エクスポート機能など多くの新機能が追加されています。
Quiverはまだあまりメジャーなアプリではありませんが、実際に利用してみると結構便利なアプリです。個人的に気に入った点を紹介してみたいと思います。
Quiverの特徴
Quiverは普通のノートアプリとちょっと違っていて、ノートを「セル」と呼ばれる部分に分けて管理しています。例えばソースコードを貼り付ける部分と、その説明文の部分でセルの種類を切り替えることで、細かな制御が可能となっているのです。
セルの種類はText Cell / Code Cell / Markdown Cell / LaTeX Cell(v2以降)の4種類。それぞれ特別な機能を持っています。
Text Cellは文字の修飾が可能なテキスト保用のセル、Code Cellはソースコードをはりつけるのに適したセル、Markdown CellはMarkdown記法で記述できるセルという風にです。
一見めんどくさく思えますが、こうすることでソースコードのシンタックスハイライトやMarkdownのプレビューなど、便利な機能が利用可能になっているのだと思います。
シンタックスハイライトが可能
"プログラマ向けのノートアプリ"というだけあり、Code Cellでは初期状態で110以上のプログラミング言語に対応し、さらに20以上のテーマを適用できるシンタックスハイライトが利用可能です。
このようにRubyのシンタックスを認識して適切にハイライトしてくれます。
シンタックスハイライトのテーマも変更可能。ライト系からダーク系まで様々なテーマを選択できます。
Markdownプレビューも可能
バージョン2.0からライブプレビュー機能が加わりました。今までMarkdown Cellはプレビューする機能がなかったのですが、この機能のおかげでかなり実用的な機能になったと思います。
まとめ
個人ベースで開発されているアプリのようで、このアプリにガッツリデータをためこんで開発中止になったら困るなという不安もあったのですが、エクスポート機能やバックアップ/リストア機能が充実してきたので、その点は心配ないかなとも思えてきました。
クラウドサービスに依存しないノートアプリ (プログラマ向け)を探している方は試してみる価値はあると思います。公式サイトに試用版がありますので、気になった方はどうぞ。