Rails開発プロジェクトは3月26日(現地時間)、Railsの5.2、6.0、6.1系のそれぞれの最新版5.2.5、6.0.3.6、6.1.3.1をリリースしました(公式ブログ)。
最新版はActive StorageのMarcelの依存関係がv1.0.0にアップデートしています。
v1.0.0以前のMarcelはRailsと同じMITライセンスの条件で配布されていましたが、ライセンス的に互換性のないGNU General Public Licenseの元に公開されたMIMEタイプデータに間接的に依存していました(mimemagic問題)。
Marcel 1.0.0では、GPLよりも寛容なApache License 2.0の下でリリースされたApache TikaのMIMEタイプデータを直接パッケージしているそうです。
以下Marcel v1.0.0のリリースノートです。
The mimemagic dependency—which relies on GPL-licensed mime type data from freedesktop.org’s shared-mime-info project—is removed. Marcel now directly uses mime type data adapted from the Apache Tika project, distributed under the Apache License.
mimemagicの依存関係は、freedesktop.orgのshared-mime-infoプロジェクトのGPLライセンスのmimeタイプデータに依存していますが、これは削除されました。Marcelは現在、Apache Licenseの下で配布されているApache Tikaプロジェクトから採用されたmimeタイプデータを直接使用しています。
mimemagicの変更により、「bundle install」が突然失敗するようになるという問題が新バージョンによって解決することが期待できます。