Rails終わった?DHHが語った「コードを書かない開発」の時代

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2026年のRails Worldのキーノートで、DHH氏は「開発者の仕事はコードを書くことから、AIエージェントに望む成果を伝え、評価する仕事へ移る」と語り、業界に衝撃を与えました。

DHH氏は、肖像画 → 大衆向けカメラ → スマホ写真という歴史を例に、制作コストが下がると作り手が増え、専門家の役割が変わると指摘。AIモデルの進化によって、開発者は「細かい指示を出す人」から「望む成果を渡す人」へ移行すると主張しています。

実際、37signalsでは通常開発でコードを手書きしない方針を採用し、手書きが必要なら「なぜエージェントでできなかったのか」を問い直し、仕組みを改善するという仕組みを採用しているそうです。Basecamp 5でアーキテクチャが崩れた経験にも触れつつ、「知能から最大の成果を得ることが最優先と強調しています。

37signalsはDHH氏が共同創業者である米国のソフトウェア企業。Basecamp(プロジェクト管理ツール)やHEY(新しい形のメールサービス)を開発しています。

また、次期HEYは、6つのネイティブアプリとして再構築され、小規模チームでは不可能だった複数環境の開発が、エージェントによって現実的になったと説明しています。バックエンドはRust製メールサーバーへ刷新し、CPU使用量が99%削減、メモリ使用量が95%削減という大幅な効率の向上が実現しました。DHH氏は「人間が書くには嫌いな言語(Rust)でも、エージェントが書くなら効率を歓迎する」と語り、言語選択の基準が変わったことを示しました。

目次

WebとRailsの役割はどう変わるか

DHH氏は、Webは依然として「インストール不要」という強みがあり、Basecampのような外部協力者を招くサービスには適していると評価しています。またRailsに関しても、「規約より設定」はトークン効率が良く、一人で進められる設計はエージェント時代にも向いていると説明しています。

一方、「Rubyより好きな言語は英語」と述べ、手書きコードを書く職業プログラマーから引退したと宣言しました。抽象化の価値や開発サイクルも、エージェントが多数並行して作業する前提では再評価が必要だと指摘し、従来から価値観の変更があったことを示唆しています。

Hcker Newsの反応

DHH氏のキーノートは、Hacker Newsでも大きな議論を呼びました。

現地参加者からは「悲観ムードはなく、むしろ前向きだった」という声が多く、AIは古いアーキテクチャや運用モデルを見直す「許可」を与えてくれるという意見が目立ちます。

一方、AIモデルの利用コストは、一般的なエンジニアにとっては無視できない負担であり、「(金銭的余裕のある)DHHのような立場だから言えることだ」という批判が多く見られます。ただしこれに対しては「安価なAIモデルでも十分」という反論もあり、議論は割れています。

また、HEYのRust化やネイティブ化から、「Railsの終わりでは?」という声が多数寄せられています。「DHHはRailsを否定していない」「RailsはAI時代にも有効」という反論もあり、Railsの未来に関する議論も行われています。

最も多かったのは雇用への不安です。

  • AIで生産性が100倍になったら雇用はどうなる?
  • プロダクトオーナー的な役割に置き換わるのでは?
  • 同じ人数は必要なくなるのでは?

といったコメントが寄せられています。一方で「競争が激化するから人は減らせない」という反論もあり、雇用に関する未来予測も割れています。

まとめ

DHH氏のキーノートは、単なる技術トークではなく、エンジニアという職業の未来、Railsコミュニティの未来、AI時代の働き方そのものを揺さぶる出来事となりました。楽観する人、不安を抱く人、Railsの終焉を感じる人、新しい可能性に興奮する人、DHH氏の政治姿勢に反発する人が混在した転換期ならではのカオス状態となっています。

[via Rails World 2026 DHHキーノートの日本語要約]

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