Windowsとのドライバー/バイナリレベルの互換性を目指して開発が進められているオープンソースオペレーティングシステム「ReactOS」の最新版「ReactOS 0.4.15」が3月21日(現地時間)にリリースされました(公式ニュース)。
新バージョンは、2021年にリリースされた「ReactOS 0.4.14」よりも約8倍多くのコミットが含まれる、ReactOSプロジェクト史上最大規模のリリースとされています。
ReactOS 0.4.15の主な新機能や改良点は以下の通りです:
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プラグアンドプレイ (PnP): サードパーティ製ドライバやUSBデバイスからのブートが可能に。
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オーディオ: より多くのオーディオ形式やループ再生、マルチチャンネル出力のサポートが追加。
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メモリ管理: FATファイルシステムドライバの改良により、外部ドライブの取り外しが安定化。
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レジストリ修復: レジストリ修復やフラッシュ機能でシステムの安定性向上。
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セキュリティ: カーネルアクセスチェックが完全に機能するようになり、システムオブジェクトへの不正アクセスが防止されるようになった。
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アクセサリとシステムツール: メモ帳やペイント、IME(入力方式エディタ)の改良により日本語やCJK(中国語、日本語、韓国語)のサポートが強化。
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シェルの改良: 大きなタスクバーアイコンのサポートやZIPアーカイブのネイティブサポートなど。
ReactOS 0.4.15のISOファイルやライブイメージ、ソースコードはSourceForgeから入手可能です。
ReactOSプロジェクトでは現在、UEFI対応や新しいNTFSドライバの開発などが進められており、今後もWindows互換のオープンソースOSとして進化していくことが期待できそうです。
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タイトル | ReactOS |
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公式サイト | https://reactos.org/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/34-reactos | |
説明 | Windows NT互換を目指すオープンソースのOS。 |