NVIDIAは本日、ChromeやEdgeで低解像度の動画をアップスケールする事ができる「RTX Video Super Resolution(VSR)」を搭載した最新のドライバを公開しました。
現在インターネットの帯域幅の多くをストリーミングビデオが占めているものの、90%以上は1080p以下でストリーミングされています。ユーザーが1080pより解像度の高いディスプレイを使用している場合、ブラウザはディスプレイの解像度に合わせて動画を拡大する必要があり、ほとんどのブラウザは基本的なアップスケーリング技術を使用しているため、最終的に得られる映像はソフトでぼやけたものになっていました。
RTX VSRでは、AIを利用して低解像度のコンテンツをディスプレイの解像度に合わせて4Kまでアップスケールすることができます。AIは、ブロック状の圧縮アーチファクトを除去し、ビデオの鮮明さと明瞭さを向上させます。
ディープラーニングネットワークを使用して、アップスケーリングと圧縮アーチファクトの低減を1つのパスで実行し、低解像度のビデオフレームを分析し、ターゲット解像度での残像を予測します。この残像を従来のアップスケール画像に重ね合わせ、アーチファクトのエラーを修正し、エッジをシャープにして、出力解像度に一致させます。
ディープラーニングネットワークは、様々な圧縮レベルの幅広いコンテンツで学習され、低解像度や低品質の動画に存在し、非圧縮画像には存在しない圧縮アーチファクトの種類を学習し、ネットワーク学習の参考とします。
RTX VSRは、GeForce RTX 40または30シリーズGPUを必要とし、Google ChromeとMicrosoft Edgeでストリームされるほぼすべてのコンテンツで機能します。機能を利用するためには、本日入手可能な最新のGeForce Game Readyドライバ、または3月にリリースされる次期NVIDIA Studioドライバにアップデートし、Chrome(110.0.5481.105以上)とEdge(110.0.1587.56以上）を使用する必要があります。
