Ruby開発チームは2月24日、次期メジャーバージョンアップ版Ruby 2.6.0に向けた最初のプレビュー版「Ruby 2.6.0-preview1」を公開しました(ruby-lang.org)。
Ruby 2.6.0-preview1は、重要な新機能であるJITを含むため、例年よりも早期にリリースされることになったとのことです。
Ruby 2.6で利用可能となるJIT(Just-in-time)コンパイラは、あらゆるRubyプログラムの実行を高速化することを目的とするものです。通常のJITコンパイラと異なり、Cコンパイラを用いてネイティブコードに変換することでJITコンパイルを行うという手法を採用し、--jitコマンドラインオプションや$RUBYOPT環境変数によって有効にできます。現在のところgccまたはclangによってビルドされたRubyで、そのコンパイラが実行時に利用可能である必要があるとのこと。
その他、Random.bytesやBinding#source_locationの追加など新機能の追加や、$SAFEの取り扱いの変更にともなうProc#callの高速化や、block.callの高速化、ブロック呼び出しの改善などのパフォーマンスの改良、細かな修正などが行われています。
▲Macのrbenvで問題無くインストールできました。"--jit"オプションも指定できるようです。
JITコンパイル機能は現在開発段階で、Railsのような大きなプログラムではあまり効果がないなど、制限があるそうですが、今後の発展に期待できそうです。
タイトル | Ruby | |
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公式サイト | http://www.ruby-lang.org/ja/ | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/1964-ruby | |
説明 | オブジェクト指向スクリプト言語。 |