macOSを含め、多くのUnix系オペレーティングシステムでは、あるプロセスが開いているファイルの一覧を表示することができる「lsof(list open files)」と呼ばれるコマンドを使用することができます。
lsofは便利なコマンドですが、使用するにはコマンドラインオプションを使いこなす必要があり、初心者にとっては馴染みにくいものといえるのかもしれません。
本日紹介する「Sloth」はこの欠点を解消するMac用アプリです。基本的な機能はlsofと同じですが、GUIを搭載しているため格段に使いやすくなっています。
次のような特徴を持っています。
- 全ての開いているファイルや、ディレクトリ、IPソケット、デバイス、パイプを表示。
- IPソケットの状態や、プロトコル、バージョンの表示。
- 名前やアクセスモード、ボリューム、種類、ロケーション、正規表現でフィルタ。
- 名前、プロセスID、ユーザーなどでソート。
- 詳細なmacOSとUnixファイル/ソケット情報を含むインスペクションウィンドウ。
- ファイル操作のためのパワフルなコンテキストメニュー。
- root権限で実行するための認証。
以下使用方法を説明します。
目次
Slothの使用方法
GitHubのリリースページから最新版のzipファイルをダウンロードし、中に含まれているSloth.appをアプリケーションフォルダにコピーします。
アプリを実行すると以下のようなウィンドウが表示されます。
▲ファイル、ディレクトリ、ソケットなど、表示する情報を絞り込むためのパーツが画面の上部に存在し、その下に実行中のプロセスが一覧表示されます。
特定のプロセスをクリックすると、そのプロセスが現在どのようなファイルを開いているかがフルパスで一覧表示されます。ファイルを選択してFinderで表示したり、削除したりすることも可能です。
▲権限が必要な情報を表示したい場合「Action > Authenticate」を実行します。
まとめ
Slothを使用すればlsofの機能を分かりやすく使用することができます。開発者Sveinbjorn Thordarson氏によって作成されたオープンソースソフトウェアで、継続的なメンテナンスのために寄付も受け付けています。
タイトル | Sloth | |
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公式サイト | https://sveinbjorn.org/sloth | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7616-sloth | |
説明 | アプリケーションが開いているファイルやソケットを確認できるMacアプリ。 |