あのGitHubが開発を行っているということで、世界中で注目をあびている新世代エディタ「Atom」ですが、意外にもAtomのソースコードが完全なるオープンソースではなく、一部クローズドソースであることが判明。完全なる自由を求める開発者の間で失望が広がっています(Why is Atom closed source?、Hacker News、本の虫
クローズドでもなければオープンでもない…だと!?
Atomのディスカッションフォーラムで、GitHubのCEOのTom Preston Werner氏が、Atomがオープンソースでない理由に関して以下のように言及しています。
Atom won't be closed source, but it won't be open source either. It will be somewhere inbetween, making it easy for us to charge for Atom while still making the source available under a restrictive license so you can see how everything works. We haven't finalized exactly how this will work yet. We will have full details ready for the official launch.
重要なのは最初の部分「Atom won't be closed source, but it won't be open source either. (クローズドソースではないがオープンソースでもない)」でしょうか。詳細は不明ですが、Atomが完全なるオープンソースソフトウェアではないことが確認できます。
GitHubは、AtomのPremium機能などをクローズドソース部分で実装することで収益化を図るつもりかもしれませんが、果たしてこの試みはうまくいくのでしょうか。
ちなみに、上記スレッドの中でAdobeが開発しているオープンソースのWeb開発用エディタBracketsが引き合いに紹介されていました。Adobeってオープンソースとは縁がなさそうですが、これはオープンソースとして公開されているらしいです。
クローズドソースでも優れたソフトはたくさんあるので、Atomが本当に優秀なテキストエディタらば、広まる可能性はあるとは思いますが、やる気が削がれたハッカーが多いのは事実かもしれません。