Microsoftは本日、巨大なGitリポジトリを快適に管理するための専用ファイルシステム「GVFS(Git Virtual File System)」を発表しました(slashdot)。
GVFSはGitリポジトリを格納するための専用ファイルシステムで、リポジトリを仮想化し、巨大なリポジトリでも高速な動作を可能とすることを目指して開発されているものです(具体例としてあげられているWindowsのコードベースは350万件を超えるファイルが存在し、サイズは270GBを超えている模様)。
必要なファイルだけをダウンロードすることでcloneを高速化し、リポジトリの状態を積極的に管理することで、checkoutやstatusなどに必要な時間も短縮します。例えばcloneにかかる時間が12時間から数分に、checkoutは2〜3時間から30秒に、statsuは10分から4〜5秒に短縮されるとしています。
ファイルシステムなので、既存のGit関連ツールやIDEがそのまま使えることも特徴です。現在プロジェクトは進行中ですが、Windows 10 Anniversary Update以降の環境で試すことができます。
巨大なリポジトリを扱う際のgitの遅さに悩まされている開発者にとって、今後注目のプロジェクトとなりそうです。