宇宙を舞台としたサンドボックス系ゲーム「Space Engineers」のソースコードが、GitHubで公開されています。
もっとも、ソースコードは公開されているのですが、実際にプレイするためには、Steamでゲームを購入してあることが必要で、Space Engineersが無料で遊べるようになったわけではありません。オーディオ、モデルデータ、テクスチャなどのアセット類は含まれていないからです。
開発元であるKeen SoftwareのMarek Rosa氏はブログで経緯を説明し、ソースコードの公開によって、Modders(Mod提供者)がより良いコンテンツを作成可能になり、サーバーサイドのModや、オフィシャルのModAPIの改造が可能になること、またコアソースコードの改造に貢献できるようになることなどのメリット挙げています。
アイデアをライバルに盗用されたり、ハッカーがハッキングの情報源として利用する危険性があることも認めていますが、それを上回る利点があると主張しています。
目次
ビルド方法
GitHubにソースコードのビルド方法が記載されています。
実行するためには、Visual Studio 2013 Community Editionと、Steamクライアント/Space Engineersゲームが必要で、以下の手順で行います。
- ソースコードをcloneする。
- SpaceEngineers.slnを開く。
- global.propsを開く。
- ContentPathを実際のSteamのSpaceEngineersのパスに変更する。
- F5を押してビルドする。
次の動画を見ると分かりやすいかもしれません。
もともと、Space Engineersは、宇宙船や宇宙ステーションを作成する自由度の高いゲームとして人気ですが、ソースコード公開によって、究極の自由度を手に言えたといえるのかも。この試みが上手く言えば、今後同様の開発手法を取るソフトウェア会社が増えてきそうです。