Apple、Google、Microsoft、MozillaのWebエンジン開発チームが協力して開発が進められてきたWebベンチマークソフト「Speedometer」の最新版「Speedometer 3.0」が3月11日にリリースされました。
Speedometer 3.0は以前のリリースと同様に、実際のWebページ上でのインタラクションをシミュレーションし、Webアプリケーションの応答性を測定することができるように設計されています。
Blink/V8、Gecko/SpiderMonkey、WebKit/JavaScriptCoreといった主要なブラウザエンジン開発チームによるコラボレーションによって開発が進められ、現状を反映した新たなテストセットが導入されています。
CanvasとSVGチャートのレンダリング(React Stockcharts、Chart.js、Perf Dashboard、Observable Plot)、コード編集(CodeMirror)、WYSIWYG編集(TipTap)、ニュースサイトの閲覧(Next.jsとNuxt.js)をシミュレートする新しいテストが追加されたほか、TodoMVCテストの改良も行われています。
最も一般的なフレームワークの最も一般的なバージョンに適応するようにコードが更新され、これには、Angular、Backbone、jQuery、Lit、Preact、React、React+Redux、Svelte、Vueなどが含まれます。
Speedometer 3のテストランナーも、ペイントや非同期タスクなど、ユーザーのアクションに応じてブラウザが行う作業の多くを測定するように改善され、これまで見逃していたレンダリング作業を測定できるようになっています。その、他開発者向けツールの改善や、テストランナーのアーキテクチャの再設計など舞台裏の改善も行われています。
Speedometer3.0は以下のURLから実行可能です。
[via Hacker News]