リレーショナルデータベースを操作するための言語「SQL」。自由度が高くさまざまな書き方が許容されるので、他の人の書いたSQLを解読するのが難しい場合もあるかもしれません。
他人にやさしい、少しでも分かりやすいSQLを書くためには模範となるスタイルガイドを参照すると良いでしょう。「SQL Style Guide」は開発者Simon Holywell氏が作成したスタイルガイドで、Joe Celko氏の技術書SQL Programming Styleと互換性を持ち、同書の内容を実践している開発チームにとっては馴染みやすいものとなっています。
目次
規約に絶対はないが
同ガイドでは、例えばSQL全般に関して以下の規約を推奨しています。
- 一貫して分かりやすい識別子と名前の使用。
- コードの可読性を高めるためのスペースとインデントの適切な使用。
- ISO-8601準拠の時間と日付情報の格納(YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSSSS)。
- 互換性のためベンダー特有の関数ではなく標準SQLを使うよう試みる。
- 簡潔なコードを保ち不要なSQLを避ける。
- 必要な場所ではSQLのコードにコメントを追記する。
その他、命名規約やクエリの書き方、テーブルを作成するCreate分の書き方まで、単なる見た目の問題だけにとどまらない幅広い分野をカバーしたものとなっています。
作者は、ガイドラインをそのまま使うだけでなく、オリジナルをforkして自分自身のスタイルガイドを定めて使う事も提案しています。大切なことは守備一環したスタイルを保ち続けることなので、そのまま使用するのが難しい場合、一部修正して使ってみるのも有りかもしれません。
SQLを触る機会のある開発者ならば一見の価値があるスタイルガイドとなっています。