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価格もこなれ、今やすっかりなくてはならない存在となった「SSD」。
便利な反面、データを保持する力が弱く、最悪の条件では1週間通電しないだけでデータをロストしてしまう危険性があることが話題となっています(International Business Times、Hacker News、スラド)。
情報源は、JEDECの議長を務めるシーゲートのAlvin Cox氏のプレゼンテーション資料で、エンタープライズ / クライアント向けのSSDごとにデータ保持期間と温度の関係がまとめられています。
エンタープライズ / クライアントで異なる条件
まず始めにおさえておかないといけないのが、エンタープライズ向けと、クライアント向けSSDの要求仕様が、それぞれ異なっているということです。
今回問題となっている、電源オフ時の保持時間も異なっており、クライアント用は30度で1年間の保持、エンタープライズ用は40度で3ヶ月の保持が必要となっています。
この辺のSSDの仕様は「「SSDが壊れる」まで」でも確認することもできます。
5度上昇するごとに保持時間が半減
さきほどの仕様を満たしているSSDでも、保存時の温度が5度上昇するごとに、保持期間がおよそ半分になっていきます。エンタープライズ用SSDは、(Active Tempが55度の場合)40度で保存すれば約13週間(=約3ヶ月)保持できますが、45度では7週間、50度では4週間とどんどん短くなっています。
HDDより短いことは確かか
実はSSDのデータ保持期間が思ったよりかなり短いという問題は、以前から価格.comの掲示板などで何度か話題となっています。
クライアント環境のSSDが、無通電状態でどのくらい持つのか、実際のところは不明ですが、長期間電源を入れずに保存する場合は、できるだけ涼しい場所に保存したほうが安心できるのかもしれません。
もしくは保存時はHDDに移し替えるなどの方法をとったほうが良いようです。