Appleは2016年モデルのMacBook Proでファンクションキーを置き換える「Touch Bar」を導入しました。
Touch Barはアプリ毎に変化するダイナミックボタンを導入するなど、ファンクションキーにはない利便性を提供しましたが、従来のファンクションキーを好むユーザーも多く、賛否両論がある機能でした。
Appleは結局、2021年モデルのMacBook ProからTouch Barの廃止を開始しましたが、Touch Barに親しんでいたユーザーは普通のファンクションキーでは満足できないのかもしれません。
今回、このTouch Barのスタンドアロン版のように機能するデバイス「Flexbar」の開発がすすめられていることがわかりました(MacRumors)。
Flexbarは、Mac、iPad、iPhone、PCにUSB-Cで取り付けることができ、Touch Barのようなカスタマイズ可能なインターフェイスを持ちます。機能的にはPCやMacのマルチボタンデバイスに似ているようです。
2K有機ELディスプレイを搭載し、人気のアプリに合わせたショートカットの組み合わせやコントロールがあらかじめ搭載されています。サードパーティのAPIをサポートし、YouTube、Microsoftのアプリ、Adobeのアプリ、AutoCADなどさまざまなアプリに対して「ネイティブのような高度なコントロール」を提供できるとされています。Flexbarの開発元はプラグインシステムとマーケットプレイスも開発中だとのことです。
なおFlexbarは、香港に拠点を置くENIACという会社のKickstarterプロジェクトで、ENIACはこれまでハードウェア製品を作った経験がありません。このためプロジェクトが遅延したり克服できない問題が発生する可能性もあります。
現在、Flexbarを支援するための資金は120ドル(送料別)で、Kickstarterのページには、2025年2月の納品予定と記載されています。