2月25日より発売されるValveの小型ゲーム機「Steam Deck」のレビュー記事をLinux系テックサイトPhoronixが公開しました。
Steam Deckは7インチの1280x800ディスプレイ、ゲームコントローラー、16GBのLPDDR5メモリ、 64GBから512GB のストレージ、カスタムAMD APUなどを搭載した携帯型ゲーム機、AMD APUは、4つのZen 2コア(8スレッド)と、8つのコンピュートユニットを持つAMD RDNA2 GPUで構成されています。
PhoronixはValveからレビューサンプルを提供されて数週間テストを実施し、Steam Deckは、ゲームファンだけではなくLinux愛好家にとっても、プラットフォームのオープン性が高い優秀なデバイスだと指摘しています。
ソフトウェア面では、Steam DeckはArch Linux をベースとした SteamOS 3.0を採用し、Debian GNU/Linux をベースとした以前のSteamOSよりかなり動作が高速化している模様。デフォルトでは、Steam Deckは最適化されたフルスクリーンインターフェースを持つSteamを直接起動しますが、「開発者モード」に簡単に切り替えることもできるようです。
システム設定に移動し、「開発者モード」オプションを有効にすると「デスクトップに切り替える」オプションが表示され、オプションを選択するとSteamモードが終了し、KDE Plasmaデスクトップが起動します。
Valveはデスクトップモードを使用したいユーザーには、アプリの配布やデプロイを容易にするFlatpaks を利用するよう促していますが、PacmanやKonsole、OpenSSHなどを自分好みのLinuxアプリケーションを使用することも可能なようです。
Phoronixは、399ドルからというSteam Deckのコストパフォーマンスは非常に高く、ゲーマーでなくてもLinuxファンであれば、自分好みのカスタマイズが簡単にできる素晴らしいデバイスになるだろうとまとめています。