Subversion開発プロジェクトは4月13日、バージョン管理ツール「Apache Subversion」の最新版v1.10.0をリリースしました(公式ニュース、Phoronix)。これまでで最も完全なリリースとされ、既存ユーザーに対しては最新版へのアップデートが推奨されています。
v1.10はSubversionのメジャーバージョンアップ版としてさまざまな新機能が追加されています。
まずパスベースの認証が改善され、パフォーマンスが改良されるとともにワイルドカードのサポートが追加されています。また新しいインタラクティブなConflict Resolverの導入も行われています。Subversion 1.5で導入されたインタラクティブなConflict Resolverを置き換える、完全に書き直されたモジュールとなっています。
また既存のZlibよりも高速に動作するLZ4圧縮のサポートや、新しいコマンドラインオプションの追加、一時的に変更を保存しておくことができるShelvingの試験的な実装も追加されています。
なお旧バージョンのクライアント・サーバーは、1.10のクライアント・サーバーと透過的に相互運用できるとのことですが、両方が最新版でないと1.10の新機能の一部は利用できない場合があるとのこと。新機能や互換性の詳細な情報はリリースノートに掲載されています。