Appleは本日、iOS/Macアプリ開発向けのプログラミング言語Swiftの新バージョン「Swift 1.2」とそれに対応した統合開発環境「Xcode 6.3 beta」をリリースしました(公式ブログ、9to5Mac)。
This beta release includes a significantly enhanced Swift compiler, as well as new features in the Swift language itself.
Swift 1.2では、Swiftコンパイラーの大幅な拡張が行われるとともに、Swift言語自体にも新機能が追加されている様子。既存のSwift開発者も要注目のリリースとなっています。
目次
Swiftの大幅な改良
まずSwiftコンパイラーでは、安定性やパフォーマンスの大幅な改良が行われるとともに、コンパイル速度を向上させるインクリメンタルビルド機能や、高速なデバッグビルドバイナリのサポート、エラーや警告を分かりやすく表示するより良いコンパイラ診断機能の搭載などが行われています。
またSwift言語自体にも新たな機能が追加されました。as!オペレータの追加や、Objective-CヘッダーにおけるNullability表記の追加、@objcアトリビュートによるSwift enumのObjective-Cへのエクスポート機能、letやif letの強化、NSSetと呼ばれる新しいSetデータ構造の追加などが行われています。
コンパイラや言語の改良は開発者にとって歓迎すべきことですが、既存ソースがコンパイルできなくなるという問題が起こるかもしれません。Swift開発者は早めにチェックしておいたほうがよさそうです。