普段Unixを利用している方は、Windows環境で各種定番コマンドラインツールが使えないところに不満を感じている方が多いかもしれません。
しかしその状況も今後は緩和されることになりそうです。先日公開されたWindows Insider Preview build 17063には、開発者待望のtar(bsdtar)とcurlが同梱されていることが明らかとなっているからです(Windows blog、gHacks)。
これらコマンドの概要は以下の通り:
- tar: tar形式のアーカイブファイルの作成と展開を行うツール
- curl: サーバーからファイルをダウンロードすることができるツール
これらツールを同梱した理由として、Microsoftが提供するwindowsservercoreとnanoserverという二種類のコンテナイメージの存在があげられています。
後者のnanoserverはイメージサイズをできるだけ小さくするため、不要なコンポーネントを極限まで削除したそうで、結果としてPowerShellが利用できなくなったとのこと。PowerShellによるファイルのダウンロードや展開ができなくなった問題を、curlとtarによって解決できると説明されています。
以下実際にbuild 17063でこれらコマンドを確認してみました。
▲bsdtar 3.3.2が同梱。
▲curl 7.55.1が同梱。
どちらのコマンドも「C:\Windows\System32」以下に存在します。
これら以外にも、MicrosoftはWindows 10 Fall Creators UpdateにネイティブOenSSHのサポート(ベータ版)を追加していたことが判明していて、Unix系ツールとの親和性を高めています。