テキストの省略形を入力することで高速にプログラムを入力することができる、macOS用のテキスト展開アプリ「TeaCode」。
作業環境をワンクリックで再現できる「Workspaces」を開発したApptoriumによる新しいMac用アプリで、記事執筆時ベータ版が公開されています。ベータ版は無料で使用できるほか、ベータ版を正規価格24.99ドルの半額の12.99ドルで購入すると、将来バージョン1.0に無料アップグレードすることも可能です。
アプリではXcode、TextMate、CodaのようなmacOS用のネイティブエディタを標準でサポートし、AtomやSublime Text、JetBrains IDEのようなそれ以外のエディタにもプラグインで対応します。
基本的にはTextExpanderのようなテキスト展開アプリといえますが、簡単な変数ベースの言語を搭載よりプログラミング言語向けの展開機能を搭載しています。また標準で70以上の便利なスニペットが利用可能となっています。
TeaCodeの使用方法
TeaCodeを実行すると初回に以下のようなインストラクションが表示されます。
「-f bar」「gl foo」「_Hello World_Message」といった省略形を入力した後「Option + Command + e」をタイプすると、それに該当するソースコードに展開できることがわかります。
▲実際に「Coda」で実行してみると、それぞれ対応するSwiftのコードに展開されました(画像は説明のため展開前の省略形も同事に掲載しています)。
▲定義されているスニペットの一覧はメニューアイコンをクリックして表示される「Expanders」から確認可能です。
▲この画面では自分で新たなスニペットを作成することもできます。キーポイントとなる「Variable」は画面から入力できるほか「${name:Type}」のようにTeaCode専用言語を直書きしても認識されます。
TeaCodeで利用できる言語の仕様は「TeaCode Language」で確認可能で、基本的には変数とその型を指定するだけのシンプルなものとなっています。
▲試行錯誤しながら試してみればそれほど複雑ではないことがわかると思います。
TeaCodeではその他スニペット一覧を素早く確認できる「Quick Browser」機能も利用できます。入力すべき省略形がわからなくなった場合に便利な機能です。
まとめ
TeaCodeはエディタを横断して利用できるプログラミング向けのスニペットアプリです。XcodeやIntelliJのIDEのように開発ツールには専用のスニペット機能が搭載されている事も多いのですが、特定のツールにとらわれず高速にソースコードを入力していきたい場合に便利なアプリだと思います。