「Text Grab」はWindows 10以降の環境で動作するオープンソースのOCRソフトです。
画像や動画、アプリケーションのスクリーンショットを撮影し、その中に含まれている文字情報をテキストとして取り出すことができます。Windows APIを利用してローカルに実行されるため、取得したデータが外部に送信されることはできません。
基本的にUIを持たず、バックグラウンドで実行する必要もないため、システムのリソースを食い尽くすといった問題もありません。
以下使用方法を説明します。
Text Grapの使用方法
Text Grapは無料ソフトで、実行ファイルはGitHubからダウンロードすることができます。また開発者支援のため有料版がMicrosoft Storeで公開されています。
初回実行時はガイダンスが表示されます。Text Grapは主に以下のようなモードを搭載して、設定画面で切り替えることができます。
- Full Screen Mode: 画面の領域を選択すると、選択された領域内のテキストがクリップボードに追加される。
- Grab Frame Mode: 透明なフレームを利用して枠の中のコンテンツをOCRする。枠は移動可能。
例えば、「Full Screen Mode」の場合、以下のような手順となります。
Text-Grap.exeを実行すると画面上部にツールバーが表示されます。ツールバーのボタンを押すことでモー尾を切り替えることもできます。
▲Full Screen Modeではすぐにデスクトップ上の任意の領域を選択することができます。
▲文字情報を含む部分を囲むと、自動的にOCRが実行され内容がクリップボードにコピーされます。OCRは英語だけでなく日本語にも対応しているようですが、認識精度は完璧ではなく、微妙に間違えることもあるようです。
「Grab Frame Mode」の場合は範囲を選択するとフレームが表示されます。
▲画面上にテキストが重ねあわせて表示されるため、どのように認識されたのかがよく分かります。
デフォルトでは1回実行するとText Grapは自動的に終了します。設定を変更しバックグラウンドで動作させ、ショートカットで呼び出せるようにすることもできます。
まとめ
Text Grapは無料で利用できるオープンソースのOCRツールです。ソースコードも公開されているため、内部の仕組みに興味のある開発者にとっても参考となりそうです。
タイトル | Text Grap | |
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公式サイト | https://github.com/TheJoeFin/Text-Grab | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7700-text-grap | |
説明 | ローカル実行可能なオープソースのWindows用OCRツール。 |