Mac用OSの最新版「macOS Sierra」のインストール用USBメディアを作成する方法を説明します。USBメモリにインストールメディアを作成しておくと、OSをクリーンインストールする場合、あるいはリカバリする場合等さまざまな場面で便利です。
インストールメディアを作成する方法は何通りか考えられますが、今回はOSのインストールアプリの中に埋め込まれている「createinstallmedia」コマンドを使用した方法を解説します。
macOS Sierra Developer Preview版のダウンロード
Apple Developer Programに加入している開発者はApple Developer CenterからmacOS SierraのDeveloper Preview版をダウンロードできます。ダウンロードボタンを押すとMac App Storeでダウンロードコードが使われて、macOS Sierraインストールアプリがダウンロードされるシステムとなっています。
インストール用USBメディアの作成
容量8GB以上のUSBメディアを準備します。今回は「東芝USBフラッシュメモリ」を使用しました。もちろん8GB以上の容量のUSBメモリでも使えますが、余分な容量が無駄になります。
USBメディアをMacに接続してUSBメディアのボリューム名を確認します。
▲上の場合TOSHIBAとなっています。分かりづらい名前の場合エンターキーを押して分かりやすい名前にリネームしておくとよいでしょう。
ターミナルを開き以下のコマンドを実行します。ボリューム名「TOSHIBA」はご自分のUSBメディアの名前に変更してください。
sudo /Applications/Install\ 10.12\ Developer\ Preview.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/TOSHIBA --applicationpath /Applications/Install\ 10.12\ Developer\ Preview.app --nointeraction
コマンドが終了するまでしばらく時間がかかります。
「Done.」と表示されれば成功です。お疲れ様でした。
起動確認
Optionキーを押しながらMacを起動し「macOS Sierra」の起動メニューが表示されれば成功です。新たにインストールする場合やリカバリする場合は、こちらを選択して起動します。
まとめ
createinstallmediaはOS X El Capitanなど、歴代のOS Xでインストールメディアを作成するコマンドとして使えました。macOS Sierraでも引き続き有効です。
なおUSBメモリを自力でフォーマット&消去するため、ディスクユーティリティを使用した事前の「消去」は不用です。
createinstallmediaの使用方法はApple公式サイトにもまとめられていますのでご参考までに。