現在、容量を偽装したUSBメモリが大きな問題となっています。容量偽装USBメモリは、中国のネットショップやAmazon、eBayなどさまざまな場所で販売されており、購入前に本物かどうかを見分けるのは非常に困難です。
例えばファイルエクスプローラーで容量が2TBと表示されても、実際に書き込める容量は最初の64GBで、容量以上のデータを書き込んでもエラーは表示されません。知らずに使っていると、大切なデータを無くしてしまうことにもつながります。
本日紹介する「ValiDrive」は、このような不正USBメモリをチェックするためのフリーツールです。
ツールは「WindowsのUSBポートに接続されたあらゆるサイズのドライブの読み取り可能性、書き込み可能性、および真のストレージの存在をテストするために、データ保全、576領域の抜き取り検査を実施する」もので、InControl、DNS Benchmark、InSpectreなどの高品質ツールで知られるGibson Research Corporationによって作成されました。
以下使用方法を説明為ます。
ValiDriveの使用方法
公式サイトで「Download now」ボタンをクリックし、validrive.exeをダウンロードします。インストーラーはなく、exeファイルが直接ダウンロードできます。
実行すると次のような画面が表示されます。
▲下部にある「Check USB Drive」ボタンをクリックします。
▲使用方法が説明されます。もしUSBメモリを接続した状態ならここで一旦取り外します。そうでないならば接続します。
▲USBメモリを接続していた状態で取り外すと、「A device removal was just observed.」と表示されます。この状態でもういちど接続します。
▲USBメモリが正常に認識されました。「Validate THIS drive」をクリックします。
▲テストが始まります。ランダムな領域に対してテストが行われます。四角の意味は以下の通りです。
- 緑(Validated): 正常な領域
- 青(Read Error): 読み取りエラーの領域
- 黄(Write Error): 書き込みエラーの領域
- 赤(No Storage): ストレージが存在しない領域(偽装領域)
▲テストが完了しました。上の画像の場合すべてが緑で正常な状態であることがわかります。「Close」をクリックするとテスト結果や、USBドライブの詳細情報が表示されます。
▲公式サイトによると偽装USBメモリや上のような結果が表示されるようです。
まとめ
ValiDriveを使用すれば容量を偽装したUSBメモリをチェックすることができます。購入後にしか確認することはできませんが、怪しげなUSBメモリを購入してしまった場合は大きな問題が発生する前に確認しておいた方がよさそうです。
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タイトル | ValiDrive |
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公式サイト | https://www.grc.com/validrive.htm | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7804-vali-drive | |
説明 | 容量偽装USBメモリのチェックツール。 |