VMwareは本日、macOS用の仮想化ソフト「VMware Fusion」のメジャーバージョンアップ版「VMware Fusion 12」を発表しました(MacRumors)。
Fusion 12では、eGPUの互換性の改善や、Kubernetesを使用して構築されたコンテナベースのアプリケーションのサポート、DirectX 11およびOpenGL 4.1のサポート、サンドボックスレンダリングエンジンのセキュリティの向上、アクセシビリティ制御の改善など、さまざまな新機能が追加されています。
カーネル拡張機能のサポート終了に向けた準備も進められており、Fusion 12はmacOS Catalina上ではカーネル拡張機能を使って動作するものの、macOS Big SurではAppleのAPIを使って仮想マシンやコンテナを実行することができるとのことです。
また、Fusion 12では新しいライセンス体系が導入され、個人利用であれば無料で使用できるFusion 12 Playerが追加されました。商用利用を希望する場合の新規ライセンス価格は149ドルで、Fusion 10/11ユーザーは89ドルでアップグレード可能です。
またプロフェッショナル向けの、Fusion 12 Proはパワーユーザー向けの機能が追加されているほか、一つのライセンスで、VMware Workstation Proを実行するWindowsまたはLinux PCを含む最大三台までのデバイスをサポートします。Fusion 12 ProおよびWorkstation 16の新規ライセンスは料金199ドル、アップグレード料金は99ドルとなっています。
今年の6月15日以降にFusion 11.5またはFusion 11.5 Proを購入したユーザーは、Fusion 12 Player(商用ライセンス)またはFusion 12 Proへ無料アップグレードする事が可能です。
新製品の具体的な発売日はまだ決まっていませんが、10月末までには発売される予定です。