「VMware Fusion 7」と「Parallels Desktop 10」を比較して良い所悪い所

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Mac用の仮想化ソフトといえば、長い間「VMware Fusion」と「Parallels Desktop」が宿命のライバルとして争っています。両ソフトとも毎年バージョンアップしているので、どちらを選んでよいのか迷っている方も多いかもしれません。

個人的に、今年は「VMware Fusion 7」はパスしようかなと思っていたのですが、セールが始まり我慢できなくなってしまい、結局バージョンアップしてしまいました。

そこで今回は「VMware Fusion 7」を「Parallels Desktop 10」と比較して、何が良くて何が悪いのか、ざっくりまとめてみたいと思います。

目次

VMware Fusionの良い所

ライセンスが緩い

VMware Fusionのライセンスに関して、公式サイトのライセンスでは、以下のように説明されています。

1 つのライセンスを 2 台以上の Mac 上で使用できますか
個人利用向けの VMware Fusion: 
個人利用、非商用目的に限定して、個人が所有または管理している Mac OS X (「Mac コンピュータ」) を実行する任意の Apple 社製品に、VMware Fusion をインストールして使用することができます。

対してParallels Desktop 10のライセンスに関しては、よくある質問に次のような記述が見つかります。

3. 複数の Mac で 1 つのライセンスを使用できますか?
Parallels ライセンスは 1 ライセンスあたり 1 台の Mac でのみ有効にお使いいただけます。詳しくは、http://www.parallels.com/jp/about/eula/ をご覧ください。

複数のMacにインストールしたい場合、明らかにVMware Fusionがお得です。

仮想マシンの互換性

公式サイトのFAQより。

VMware Workstation または VMware Player Pro で作成された仮想マシンを VMware Fusion で利用できますか
VMware の仮想マシンは、製品ライン全体で完全な互換性がありますVMware Workstation または VMware Player で作成された仮想マシンは、VMware Fusion で実行できます。

VMware WorkstationやPlayerで作成した仮想マシンをVMware Fusionで実行できるので、WindowsでもVMware製品を使っている場合、仮想マシンの取り回しができて大変便利です。

Linuxをインストールしたい場合

VMware Fusionは、LinuxをゲストOSとしてインストールするのが簡単です。もともとVMwareは、WindowsでLinuxを、LinuxでWindowsを動かすために開発されたソフトウェアなので、その流れをくむVMware Fusionは、Linuxの取り扱いに優れているのです。

Parallelsの場合、一応Linuxもインストール可能なのですが、Parallels ToolsをLinuxにインストールするのに苦労しました(慣れの問題かもしれませんが)。

VMware Fusionの悪い所

3D周りのWindowsのパフォーマンス

単純にWindowsをゲストとして使う事を考えた場合、各種ベンチマーク等で、特に3Dグラフィックスのスコアを中心に、Parallelsが優れた結果を出しています。ゲーム等、3Dグラフィックスを多用する用途では、Parallels Desktopのほうが良い選択かもしれません。

ゲストでファイルをコピー処理が不安定

以前からVMware Fusionで遭遇していた、「ゲストのWindowsで、ネットワーク経由でファイルをコピーしたときに、謎のダイアログが表示される怪現象」が、VMware Fusion 7でもいまだ修正されていないようです。

今回ホスト側でAlfredを動かしていたのでそのせいかもしれません。VMwareのフォーラムでも同様の不調を訴えている人がいるので、気のせいではないと思います。

まとめ

Parallels Desktop 10は、純粋にWindowsをMacで快適に動かしたい人向け、VMware Fusion 7は、Windowsだけでなく、Linuxなどその他OSも動かしたい人向けの製品といえるかもしれません。ライセンスに関してもVMware Fusionのほうが魅力的です。仮想化ソフト選びの際に、参考にしていただければ幸いです。

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