macOS SierraはVMware FusionのゲストOSとしてインストールすることが可能です。
仮想環境上のmacOSは、ほぼリアルマシンと同様に動作しますが、そのままだと「英数」や「無変換」といったキーでIMEをオフにすることができません。
以前紹介したSeilを使う方法は、SeilがmacOS Sierraで動かなくなったので使えませんが、幸いなことにmacOS Sierraに対応しているキーボードユーティリティ「Karabiner-Elements」を利用すれば同じような機能が実現できます。
今回は仮想環境上のmacOS SierraにKarabiner-Elementsをインストールして「英数」キー(MacBook等のJISキーボードの場合)や「無変換」キー(PCのJISキーボードの場合)を使ってIMEをオフにする方法を説明します。
テスト環境
今回は以下の環境でテストしました。
- Mac: MacBook Pro(JISキーボード)、Mac mini(JISキーボード)
- ホストOS: macOS Sierra 10.12.3
- ゲストOS: macOS Sierra 10.12.3
- 仮想化ソフトウェア: VMware Fusion 8.5.3
「かな」キーや「変換」キーはゲスト環境でも有効でIMEをオンにすることができました。
Karabiner-Elementsの設定
GitHubからkarabiner-elements-latest.dmgをダウンロードしてインストールします。
仮想環境上のmacOSでは「英数」や「無変換」キーが「Caps Lock」キーとして扱われているため、このキーを「英数キー」に変換します(調査方法は後述)。
▲Karabiner-Elementsの設定画面を開き「Simple Modifications」タブで「Add item」をクリックします。From keyに「caps_lock」をTo keyに「英数キー」を指定します。
上記のように設定を追加してください。これだけで完成です。
キーの割り当てを調べるには
ちなみにキーの割り当てを調べるには、Karabiner-Elementsに付属のツールである「Karabiner-EventViewer」を使うと便利です。
▲アプリを起動し、調査したいキーをタイプすると実際にどのようなキーコードが発行されているのか確認することができます。うまくいかない場合このツールを使うと良いでしょう。
まとめ
macOS Sierraを仮想環境として使う場合も、Karabiner-Elementsを使えば「英数」や「無変換」でIMEオフ、「かな」や「変換」でIMEオンという使い慣れたキーバインドが使用できるようになります。
仮想環境上のmacOSを使用する頻度が高く、かつJISキーボードを使用している方は、設定してみてはいかがでしょうか。