VMwareは7月13日(現地時間)、Mac用仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」の最新技術プレビュー「VMware Fusion Tech Preview 2023」を発表しました(公式ブログ)。
新バージョンではAppleシリコン搭載Mac上で動作する仮想Windows 11でフル3Dアクセラレーションのサポートが行われています。グラフィック性能が格段に上昇し、DirectX 11対応の3Dゲームやアプリケーションが高速に動作するようになり、UIの応答性も格段に向上し、オートフィットと組み合わせることで解像度の変更もほぼ瞬時に行えるようになります。
また、Appleシリコン搭載Mac上で動作するARM版Windows 11で、Intel Mac上で動作するWindowsで利用可能なVMware Toolsの機能の大半がサポートされました。これには、高速なドラッグ&ドロップや、クリップボード共有、解像度をダイナミックに変更するオートフィットのサポート、時刻の同期などが含まれます。
その他、セキュリティ機能の強化も行われ、パフォーマンスのオーバーヘッドを低減しながら最大の保護を実現する、改良された暗号化スキームが導入されています(CBCの代わりのXTS)。CBCで暗号化されているVMは起動時に新しい暗号化方式にアップグレードするように促されますが、新しい暗号化方式には後方互換性がないため、テストの前にVMのバックアップを作成することが推奨されています。
VMware Fusion Tech Preview 2023の詳細の確認やダウンロードは公式ブログから可能です。