VMware WorkstationでWindows 11の仮想マシンを実行しようとしたところ、急に「ファイルが見つかりません」というエラーが表示され起動できなくなる現象に遭遇しました。
ホスト環境で何か作業をしていたわけではなく、仮想Windows 11環境内でWindows Updateを実行したタイミングで、このエラーが発生したのです。
上記画面で「参照」ボタンをクリックして、vmdkファイルを指定しても、やはり起動できず、問題解決の方法を探してみたところ、想定外の問題が発生していました。
以下この問題を解決した方法を説明します。
vmware.logを確認すること
今回問題解決のきっかけとなったのは、vmware.logの情報です。
画面のエラーメッセージは、実際は存在する「Windows 11 x64.vmdk」が存在しないと伝えていますが、ログを確認したところ、本当の原因は、分割された仮想ディスクの一部「Windows 11 x64-s009.vmdk」が存在せず、これが原因で、上記エラーが表示されていたようなのです。
2022-06-18T07:58:54.746Z In(05) vmx OBJLIB-FILEBE : FileBEOpen: can't open 'F:\vmware\Windows 11 Pro x64 RP\Windows 11 x64-s009.vmdk' : Could not find the file (393218). 2022-06-18T07:58:54.746Z In(05) vmx DISKLIB-SPARSE: "F:\vmware\Windows 11 Pro x64 RP\Windows 11 x64-s009.vmdk" : failed to open (25): ObjLib_Open failed 2022-06-18T07:58:54.747Z In(05) vmx DISKLIB-LINK : "F:\vmware\Windows 11 Pro x64 RP\Windows 11 x64.vmdk" : failed to open (The system cannot find the file specified).
さらに調べて、「Windows 11 x64-s009.vmdk」が削除された原因は、Windows Defenderにあった事がわかりました。
▲Windowsセキュリティの「保護の履歴」を確認すると、このファイルが危険と見なされ自動的に削除されていたようです。おそらく誤検知だということで、「捜査 > 復元」で「Windows 11 x64-s009.vmdk」を元に戻したところ、再び仮想マシンが起動するようになりました。
まとめ
検索するとVMwareの分割ディスクがウィルスと見なされて削除されるという事例は他にも見つかりました。仮想マシンが急に起動しなくなった場合、ログファイルの確認&アンチウイルスソフトの保護の履歴を確認した方がよさそうです。