VMwareのMichael Roy氏は5月14日(現地時間)、仮想化ソフト「VMware Workstation Pro」と「VMware Fusion Pro」の個人用ライセンスを無償化することを発表しました。
これらのソフトウェアは、WindowsやmacOS、Linux上で他のOSを動かすために使われる仮想化ソフトウェアの一種です。今後Proアプリは、個人向けの無料ライセンスと商用向けの有料サブスクリプションが提供されることになります。
Workstation ProとFusion Proが個人向けで無償化されたのに加え、「VMware Workstation Player」と「VMware Fusion Player」の販売は終了します。個人向けライセンスでPlayer製品を使っていたユーザーはPro版に無償でアップグレードでき、Workstation PlayerはWorkstation Proへのバンドルが継続されます。
Fusion Playerの個人使用ライセンスを持っている場合、Fusion 13.5.2にアップデートし、ライセンスキーを削除することで、 「Pro for Personal Use」ライセンスが解除されます。
WindowsおよびLinux用のWorkstation Playerについては、Workstation Proの新規ダウンロードとインストールが必要となりますが、デフォルトで個人使用ライセンスが付与されています。
VMwareは次のような移行ガイドを公開しています。
現行の製品 | 移行先 |
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Workstation Player (個人) | Workstation Pro個人用製品をダウンロードし、インストールしてください。Workstation Playerは、現在と同様にWorkstation Proにバンドルされます。 |
Fusion Player (個人) | Fusion 13.5.2にアップデートし、ライセンスキーファイルを削除してください。これにより、"Player "機能の制限が解除され、"Pro for Personal Use "機能のロックが解除されます。 |
Fusion Player 13 and Workstation Player 17 (商用) |
Player 製品は引き続き機能し、新しいライセンスキーは必要ありません。既存のお客様には、既存のサポート終了日および一般サポート終了日に合わせて、製品のサポートを継続します(詳細については、こちらをご覧ください)。
継続的なサポートと製品強化のため、今後はPro製品へのアップグレードをお勧めします。. |
VMwareはBroadcomによって買収されて以降、多くの製品のライセンスがサブスクリプション化してユーザーの批判を集めていました。今回の決定は個人でPro製品で使っていたユーザーにとっては朗報といえそうです。