米技術書出版大手O'Reilly Mediaは28日、公式オンラインストアでの、電子書籍の直接販売を中止するとの発表を行いました。今後O'Reillyの電子書籍は、Amazonその他小売店経由で購入するか、同社が運営する電子書籍の定期課金サービスSafariで利用できることになります。
O'Reillyの公式ストアでこれまでに電子書籍を購入したユーザーは、これからも全ての購入済み電子書籍にアクセス可能で、書籍が改訂された場合、アップデート版をダウンロードすることも可能とのこと。
O'ReillyはSpotifyやNetflixを例にとり、今後は定期課金サービスが主流となり、ユーザーにとっても大量の書籍が利用可能になることからメリットがあると主張しています。
ただしSafariの利用料金は、最も人気のある「Pro」コースで、39ドル/月(399ドル/年)と、動画配信サービスなどと比較すると高額です。
人気掲示板Redditでも、DRMフリーの電子書籍が入手できなくなったことを悲しむ意見が多数よせられていますが、結局O'Reilly Mediaの利益を最大化するために、定期課金サービスが最も良いという判断が行われたのかもしれません。