
Windows 11のファイルエクスプローラーが「遅い」「重い」と言われ続けてきた問題について、Microsoftがようやく今後の改善方針を示したことがわかりました。
Windows 11のエクスプローラーは、見た目こそモダンになったものの、内部は古いWin32の上にXAMLやWinUI 3といった新しいUIフレームワークを重ねた「ハイブリッド構造」になっています。この構造が、起動の遅さやフォルダー移動時のもたつき、サムネイル表示の遅延など、ユーザーが日常的に感じる重さの原因になっていました。
Microsoftはこれを補うために「プリロード(事前読み込み)」という仕組みを導入します。これは、エクスプローラーをバックグラウンドで先に読み込んでおくことで、クリックした瞬間に開くように見せる方法です。確かに起動は速くなりますが、あくまで「力技」の改良で、約35MBのRAMを余分に使ううえ、起動後の操作感が改善されるわけではないため、ユーザーからは「根本解決になっていない」と批判が出ていました。
Microsoftの回答: 「プリロードだけでは終わらない」
今回、Windows Shell担当のTali Roth氏がXで説明したのは、Microsoftが「プリロードだけに頼るつもりはない」という点です。
Thanks for asking! As with many things, the answer is an AND. We think of startup performance holistically, which means using a range of techniques to get the best possible responsiveness in the areas customers use most. That looks like
— Tali Roth 🪟 (@TeaAndDates) May 5, 2026
同社は複数のアプローチを同時に進めており、プリロードはその一部にすぎません。特に注目すべきは次の3つの改善です。
1. 起動シーケンスの最適化
エクスプローラーが読み込む処理の順番や重要度を見直し、無駄なロードを減らす取り組みが進行中。
2. 不要な処理やアニメーションの削減
視覚効果や裏で動く余計な処理を取り除き、体感速度を向上させる方向へ。
3. ディスクアクセスの削減
ォルダーを開いたときの読み込みや、固まったように見えるハングの原因を減らすため、根本的なI/O改善を実施。
これらはプリロードでは解決できない「中身の重さ」を直接改善するもので、ユーザーが本当に求めていた部分です。
なお最新のInsiderビルドでは、ダークモードで発生していた白いフラッシュ問題の改良や、ナビゲーションのレスポンス向上、Windows 95時代から続く「プロパティ」ダイアログのWinUI 3による刷新など、内部の最適化が着実に進められています。
まとめ:ようやく本気の改善が始まった
今回の説明で明らかになったのは、Microsoftがエクスプローラーの遅さの改善を「プリロード」頼みで済ませるつもりはなく、根本的な改善に取り組んでいるということです。
もしこれらの最適化が予定通り進めば、Windows 11のエクスプローラーはついにWindows 10を超える軽快さを手に入れるかもしれません。
[via Windows Latest]
