Windows(正確にはWindowsの更新プログラム)に含まれるexe、dll、sysなどの個別ファイルを検索し、ダウンロードすることができるWebサービス「Winbindex」(gHacks)。
作者はこのWebサービスを作成した動機として、調査プロジェクトのためにドライバのバグを追跡する必要があり、バグが修正されたアップデートを見つける必要があったためと説明しています。Windows 10のRTM版をインストールして自動更新をオフにし、アップデートを手動で適用していくことで修正箇所を確認することは可能だったものの、より素早く実行できる専用サービスの開発を選択した模様。
動作原理は、更新プログラムのマニフェストファイルに含まれるハッシュを利用し、Virustotalからファイル情報を取得。その情報を利用してMicrosoftシンボルサーバーからファイルをダウンロードします。
仕組みは複雑ですが、使用方法は簡単で、トップページに含まれるテキストフィールドにファイル名を入力すると該当するファイルが一覧表示されます。
例えば「ntdll.dll」を検索すると上記のように、Windows 10のバージョン、更新プログラム、アーキテクチャ、ファイルバージョンごとに異なるファイルがリストアップされます。
なお、Virustotalにアップロードされたファイル以外はダウンロードできないという制限があり、一度もアップロードされたことがないファイルはダウンロードボタンが無効となっています。開発者によると134Kのファイルのうち、108Kのファイルがカバーされていることのこと。
今後Windows 7/8.1への対応や、Virustotalで利用できないファイルへの対応など、システムの拡張も予定されているようです。Windows 10の管理者やユーザーが、システムファイルが壊れた際にファイルを置き換えたり、以前のバージョンに戻したりする場合に、利用価値があると思われます。