Microsoftは昨日、月例更新の一環として各Windows用の更新プログラムをリリースしましたが、Windows 8やWindows 10でBluetoothデバイスを使用している方は注意が必要かもしれません。
脆弱性修正のために行われた変更によって、特定のBluetoothデバイスとペアリングできない場合があることが判明しています(gHacks)。
Microsoftはサポートページ「Some Bluetooth devices may fail to pair or connect after applying June 11, 2019 or later updates」にてこの問題に関する説明を行っています。
問題の概要は「2019年6月11日にリリースされたセキュリティ更新プログラムをインストールした後、特定のBluetoothデバイスのペアリング、接続、または使用に関する問題が発生する場合がある。既知の鍵を使用して接続を暗号化するデバイスは、特定のセキュリティフォブを含め、影響を受ける可能性がある」というもの。以下のOSの更新プログラムが影響を受けると説明されています。
- Windows 10
- Windows 8.1
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 8 Embedded 8 Standard
各更新プログラムはWindowsとBluetoothデバイスの間の接続に関する脆弱性を修正していますが、その副作用として接続に関する問題が発生する模様です。なお脆弱性データベースCVE-2019-2102には、影響を受けるデバイスとして、Android 7からAndroid 9までがリストアップされています。
イベントビューアで確認可能
この問題が影響しているかどうかはイベントビューを用い、以下のイベントが表示されているかどうかで確認することができます。
Event Log | System |
---|---|
Event Source | BTHUSB or BTHMINI |
Event ID | 22 |
Name | BTHPORT_DEBUG_LINK_KEY_NOT_ALLOWED |
Level | Error |
Event Message Text | Your Bluetooth device attempted to establish a debug connection. The Windows Bluetooth stack does not allow debug connection while it is not in the debug mode. |
メッセージとして「Bluetoothデバイスがデバッグ接続を確立しようとしました。Windows Bluetoothスタックは、デバッグモードでない間はデバッグ接続を許可しません」という内容が表示されるようです。