Microsoftが月例更新の一環として公開したWindows 10 Version 1809用累積アップデートKB4489899に新たな既知の不具合が一件追加されたことがわかりました(Softpedia)。
現在同更新プログラムのKBページには以下のような項目が追加されています。
症状は「Variable Window Extensionを使用する設定のWindows展開サービス(WDS)サーバーから、デバイスを起動するためにPreboot Execution Environment(PXE)を使用すると問題が発生することがあります。イメージのダウンロード中にWDSサーバーへの接続が途中で終了することがあります。この問題は、Variable Window Extensionを使用していないクライアントまたはデバイスには影響しません」というもの。
問題を解決するための回避策(軽減策)として、WDSサーバーでVariable Window Extensionを以下のいずれかの方法で無効にする方法が案内されています。
- Option 1: 管理者コマンドプロンプトで以下を実行
Wdsutil /Set-TransportServer /EnableTftpVariableWindowExtension:No
- Option 2: Windows Deployment Services UIを使用する
- 管理者ツールでWindows Deployment Servicesを開く
- サーバーを開き、WDSサーバーを右クリック
- プロパティを開きTFTPタブのEnable Variable Window Extensionチェックボックスをクリアする
- Option 3: 以下のレジストリ値を0に設定
“HKLM\System\CurrentControlSet\Services\WDSServer\Providers\WDSTFTP\EnableVariableWindowExtension”
手順を実行したあとWDSServerサービスを再起動します。
Microsoftは問題に対応中のことですが、修正時期は明示されていません。
Windows展開サービスはWindows OSをネットワーク経由で複数のPCにインストールするための機能で、一般ユーザーにはあまり影響しないと思われますが、企業のIT管理者の方などは、注意しておく必要がありそうです。