Microsoftが11月の第2週に公開したWindows 10 Version 2004/20H2用の更新プログラムKB4586781で、インストールに関する不具合が報告されている事がわかりました(Windows Latest)。
KB4586781では、10月の更新プログラムで報告されていたBSOD(ブルースクリーン)が発生し、システムがクラッシュするという不具合はほとんど報告されていないそうですが、かわりにインストールが正常に完了しないという問題が広範囲に発生しているとのことです。
KB4586781のインストール失敗
KB4586781がインストールできない場合、更新プログラムを一時停止するという回避策が有効です。問題が発生した場合、エラーコード「0x8007000d」や「0x80070308」が発生する模様です。
エラーコード「0x8007000d」が発生する場合のエラーメッセージです。
Some update files are missing or have problems. We’ll try to download the update again later. Error code: (0x8007000d)
一部のアップデートファイルが欠落しているか問題が発生しています。後日、再度アップデートをダウンロードしてみます。エラーコード: (0x8007000d)。
Feedback Hubにはダウンロードとインストールが100%まで進むものの「0x80070308」によって、結局失敗するとコメントしているユーザーも存在します。
The update downloads and installation goes to 100%. After reaching 100%, the update fails with 0x80070308
アップデートのダウンロードとインストールが100%になり、100%に到達した後、アップデートは0X80070308で失敗します。
インストール後Microsoft Edgeを起動するのに通常よりも時間がかかるようになったり、マウスポインタが点滅し続けるようになったという問題を指摘するユーザーも少数ながら存在するようです。
一時的なユーザープロファイルの問題
KB4586781をインストールできた場合に、これまでもたびたび発生していた一時的なユーザープロファイルのバグが発生するとの報告も行われています。
このバグが発生すると、通常のユーザーアカウントではなく、一時的に作成されたユーザーアカウントを使ってシステムにログインしてしまうため、タスクバーやデスクトップの設定が全て削除されたように見えます。
Microsoftはこの不具合を公式に認めていませんが、アップデートのインストールプロセスやウィルス対策ソフトの問題により競合状態が発生することが原因だと見込まれています。
職場で複数のマシンのWindowsをアップデートを実行し、すべてのユーザー設定や数十個のデスクトップのショートカットが削除されたと、あるRedditのユーザーはコメントしています。
一時プロファイルの問題はこれまでの情報では、問題の更新プログラムをアンインストールすることで解消することができると予想されます。