Microsoftが公開した、Windows 10 Version 2004/20H2/21H2向けの最新の月例更新プログラムKB5003637で、タスクバーやデスクトップのアイコンが表示されなくなるという不具合が報告されている事がわかりました(Windows Latest)。不具合は先行して公開したプレビューアップデートでも報告されていましたが、修正されずにその後公開された月例更新プログラムにも含まれてしまった模様です。
Windows Latestのコメント欄やフィードバックハブ、Redditなどに寄せられた報告によると、更新プログラムを適用した一部ユーザーがこの問題を報告しています。「KB5003214はオプションだったが、KB5003637は自動的にインストールされ、同じ問題(タスクバーアイコンのバグ)を引き起こす。アップデートは、文字通りPCの使い勝手を破壊します」と、不具合に遭遇したユーザーはコメントしています。
不具合はIMEや複数の言語パックを使用している場合に発生する可能性が高く、「ニュースと関心事項」が有効になっていて、推奨のディスプレイ拡大率を使用していない場合は、タスクバーのシステムトレイのアイコンが消えたり、重なったりすることがあるそうです。
幸いなことにこの問題は、KB5003637をアンインストールするか、「ニュースと関心事項」を無効にすることで回避することができます。ニュースと関心事項は、タスクバー任意の場所を右クリックし「ニュースと関心事項」を選択し「無効にする」をクリックすると無効にできます。
KB5003637ではアイコンの問題以外にも印刷に関する不具合が報告されています。KB5003637はPrint Spooler(CVE-2021-1675 Windows Print Spooler Elevation of Privilege)の脆弱性を修正しており、この修正によって、一部のユーザーでプリントスプーラーサービスの問題が発生した可能性があります。
KB5003637をアンインストールして回避
今回報告されているアイコンと印刷の問題が発生した場合、KB5003637をアンインストールし、Windows Updateを一時停止することで回避することができます。
GUIを利用してアンインストールするには、「設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update」を開き「更新履歴の表示」をクリックします。「更新プログラムのアンインストール」リンクを開き、該当の更新プログラムを見つけてアンインストールします。