Microsoftが先日公開した、Windows 10 Version 21H1/22H2/22H2用の月例更新プログラムKB5021233に、ブルースクリーンでエラーコード「0xc000021a」が表示される致命的な不具合が存在することがわかりました。
Windows 10の既知の不具合をまとめたリリースヘルスページには、以下のような項目が追加されています。
不具合の内容は「KB5021233をインストールした後、一部のWindowsデバイスで起動時に、ブルースクリーンのエラー(0xc000021a)表示される場合がある」というもの。 KB5021233のインストール後、c:/windows/system32
と c:/windows/system32/drivers
にある hidparse.sys
のファイルバージョンが一致しない場合があり、クリーンアップ時に署名検証に失敗する可能性があるとのことです。
すでにエラーが発生している環境では、Windows Recovery Environment(WinRE)を使用し、以下の手順を実行して問題を回避することができます。
- Windows Recovery Environmentに入る必要がある。自動的にWinREで起動しない場合は、こちらのページを参照のこと。
- 「トラブルシューティング」ボタンを選択。
- 「詳細オプション」ボタンを選択。
- 「コマンドプロンプト」ボタンを選択。必要ならばデバイスが再起動するのを待つ。
- デバイスが再起動すると、コマンドプロンプトのウィンドウが表示されるはず。コマンドプロンプトウィンドウを表示する前に、パスワードでデバイスにサインインする必要がある場合がある。
- 次のコマンドを実行する(WindowsがC:\windowsにインストールされていない場合は、コマンドを環境に合わせて変更する必要がる):
xcopy C:\windows\system32\drivers\hidparse.sys C:\windows\\system32\hidparse.sys
- 前のコマンドが完了したら、exitと入力する。
- 「続行」ボタンを選択する。
- これでWindowsが正常に起動するはず。
なおこれ以外の回避策、例えばWindows\System32フォルダーからhidparse.sysを削除する方法は推奨されないとのことです。
この不具合が影響するプラットフォームは以下の通りです。
- Client: Windows 10, version 22H2; Windows 10, version 21H2; Windows 10, version 21H1; Windows 10, version 20H2
- Server: None
Microsoftは現在、問題の解決に向けて取り組んでおり、今後のリリースで最新情報を提供する予定です。