Microsoftは昨年、サービススタックアップデートを累積アップデートに組み込む「シングルパッケージ設計」を導入し、Windows 10のアップデートプロセスを簡素化する方針を発表しました。
シングルパッケージ設計により、アップデートプロセスがシンプルになり、特に組織内のコンピューターを手動でアップデートしなければならない場合に、Windows 10のインストールに関する不具合が発生しづらくなる事が期待されます。
Microsoftが公開したサポートドキュメントによると、2021年2月のアップデートでこの変更が有効となり、サービススタックアップデート(SSU)が、Windows 10 Version 1809以降の月例更新プログラムと組み合わせて提供されていることが明らかとなりました(Windows Latest)。
SSUはアップデートプロセスの信頼性を向上させるための更新プログラムで、毎月更新版がリリースされています。Windows Updateを利用している場合自動的にインストールされますが、Microsoft Update Catalogを使用して手動で累積アップデートをインストールしている環境では、SSUをスキップすることが可能となっています。
2月のアップデートでは、SSUと累積アップデートが同じパッケージに含まれるようになり、Windows Updateを使用しない組織や企業の環境でも、累積アップデートのインストールで不具合が発生する可能性が軽減していることが期待できるのです。
なお、Microsoftは2月の月例更新プログラムで、Windows Credentialsマネージャーやファイルエクスプローラ、ブラウザ、マルチタスクなど多数の問題を修正しています。