先日、来年の春に公開予定のWindows 10 20H1で、WSL内のファイルにエクスプローラーからアクセスしやすくなる改良が行われていることをお伝えしましたが、同様の変更はWindows 10 Version 1903でも行われている模様です。
Microsoftは2月15日、「What’s new for WSL in Windows 10 version 1903?」と題したブログ記事を公開し、今年の春に公開予定のWindows 10 version 1903でWindows Subsystem for Linux(WSL)に加えられた新機能の一覧を紹介しています(Phoronix)。
掲載された情報によると Version 1903では、WSL内のファイルをエクスプローラーから変更した際、ファイルが失われたりデータが破損する問題が解決し、Linuxディストリビューション内のファイルにアクセスしやすくなる機能が追加されているとのこと。
例えばLinuxのホームディレクトリで「explorer.exe .」を実行すると、そのディレクトリをファイルエクスプローラーで開くことができたり、また「\\wsl$\<ディストリビューション名>\. 」で実行中のLinuxディストリビューション内のファイルにアクセスすることが可能になります。ただし現段階ではLinuxディストリビューションが実行されている場合にのみ上記パスを利用してファイルにアクセスできるという制限が残されています。
またwls.exeコマンドも改良され「--user」や「--export」、「--import」、「--terminate」といった新たなコマンドが追加されています。
同ブログではWSLのI/Oパフォーマンスの改善に関しては触れられておらず、パフォーマンス問題の解決にはまだ時間がかかりそうな様子です。