Microsoftが、OfficeアプリやOutlook、Microsoft Teams等、同社の特定のサービスを利用する際のWebエクスペリエンスを向上させるため、Windows 10 PCの一部にWebView2ランタイムのインストールを開始したことが分かりました(Windows Latest)。
WebView2はChromiumベースのMicrosoft Edgeの上に構築された、新しい組み込みWebコントロールで、EdgeHTMLベースのWebViewの後継となるものです。WebView2の採用によって、ユーザーは最新のWeb技術を利用することが可能となり、よりよいWeb体験やパフォーマンスが得られることになります。
WebView2は、WebアプリでWeb関連コンテンツを表示するためのレンダリングエンジンとして使用され、次世代のMicrosoft 365サービスでも使用されます。例えばOutlookのMeeting Insights機能にはWebView2が必要で、今年後半に登場するMicrosoft Teams "Alpha"にもWebView2が採用されています。
Microsoftの公式ロードマップによると、WebView2は、Microsoft 365サービスを利用するPCにのみインストールされるはずですが、Windows Latestは、Microsoft 365に加入していない、Office 2016 Student Editionだけがインストールされているマシンに、「Microsoft Edge WebView2 Runtime」がインストールされていることを確認したと説明しています。
WebView2は一部のMicrosoft 365アプリや機能を使用するための必須コンポーネントですが、Microsoft Edgeそのものをインストールする必要はなく、アプリやブラウザ、検索エンジンの設定がインストールによって変更されることもありません。
ランタイムのインストールを強制的に停止するためにはグループポリシーエディタを使用する必要があるものの、少なくとも今のところはMicrosoft Office製品を使用している環境のみが影響を受ける変更です。