Microsoftが先日公開した、Windows 11 Version 22H2向けの2023年3月の月例更新プログラムKB5023706には「Moment 2」アップデートとして多数の新機能が含まれています。
今回、このアップデートを適用した一部のユーザーが、SSDやその他の起動ドライブが遅くなったと報告している事がわかりました(Neowin)。
Redditのスレッドで、ユーザーのmesp21氏は、NVMe SSDの速度が半減し、定格の7,000MB/sから3,000MB/sにまで低下したと述べています。問題は更新プログラムをアンインストールすることで修正されたとのことです。
Tanked my SSD nvme reading and writing speeds, like A LOT. Went from 7000 to 3000, sometimes 1000 using the balance energy profile in my Legion 5 2021. Just uninstalled the cumulative update and my SSD is reaching the 7000 read speed again and Windows is snappy again.
SSDのnvmeの読み込みと書き込み速度が大幅に低下しました。私のLegion 5 2021で、エネルギーバランスのプロファイルを使用すると7000から3000、時には1000になった。累積アップデートをアンインストールしたところ、SSDは再び7000の読み込み速度に達し、Windowsは再びキビキビ動くようになりました。
このコメントにはかなりの数の「同意」が示されており、他の環境でも同様の問題が発生している事がうかがえます。またゲームのロード時間が顕著に遅くなったり、インストール後に「スタッタリング(かくつき)」が発生したとのコメントも寄せられています。
また別のユーザーはMrbigdog99氏は、ベンチマークソフトのCrystalDiskMarkを使用し、アップデート前とアップデート後のベンチマークを実行しています。スクリーンショットを確認するとシーケンシャルライトで大幅な速度低下が起こっているようです。
他にもSSDの速度が低下し、ノートPCの起動時間が約14秒から31秒に遅くなったと報告しているユーザーも存在します。
実際、手元のWindows 11環境でも、ゲーム実行時の「かくつき」を経験しました(再起動で収まったため更新プログラムのアンインストールは行っていません)。本当にMoment 2が原因なのか今後も注目していきたいと思います。