Microsoftは2月末、Windows 11 22H2 Moment 2アップデート(KB5022913)の提供を開始しました。
その後、ベータチャンネルにはビルド22624(KB5023011)が提供されて新しいステージに突入し、Moment 3に含まれる機能が提供され始めたと見込まれています。
また、最先端のDevチャンネルでも、2023年後半にリリースされる「Windows 11 23H2 (Moment 4)」に含まれる可能性がある機能の公開が始まっており、この中にはビルド25309の新機能である、WinUI 2からWinUI 3への変更や、OOBE/ボリュームミキサーの改善が含まれると予想されています。
今回、このビルド25309の中に、未発表の新機能としてVBScriptのアンインストールオプションが追加されていた事が発見され注目を集めています。
VBScript(Visual Basic Script)は、レガシーなアクティブスクリプト言語/エンジンで、マルウェアの拡散のために過去に何度も悪用されてきました。MicrosoftはInternet Explorer内でVBScriptの無効化を行い、ついにはシステム全体で完全に利用できなくするためのアンインストール機能を追加する模様です。
VBScriptのアンインストール機能には「本当に必要な場合を除き使用を推奨しない」という以下のようなメッセージが掲載されています。
This is a legacy Scripting engine component, Microsoft does not recommend using this component unless and until it is really required. Use this componentat your own risk, this might contain security vulnerabilities.
このコンポーネントはレガシースクリプトエンジンコンポーネントであり、Microsoftは、本当に必要な場合を除き、このコンポーネントの使用を推奨していません。このコンポーネントは、セキュリティの脆弱性が含まれている可能性がありますので、ご自身の責任においてご使用ください。
Microsoftは、MSDTの非推奨化を行うなど、Windows 11のセキュリティの強化を進めており、この方針に沿った新機能だといえそうです。