Windows 11のファイルエクスプローラーは、これまでに何度も改良が行われてきています。タブのサポートや各種UIの改善など便利な機能が次々と追加された反面、パフォーマンスの面ではむしろ悪化してきている部分もあるのかもしれません。
インターネット掲示板Redditでは、ファイルエクスプローラーを起動した際のトップバーの読み込みが遅く、他の部分との描画の差が分かるほどだとの指摘が行われています。
掲示板に投稿されている動画ではたしかにファイルエクスプローラー起動後の上部の描画が遅れているのがわかります(ただし、手元の環境ではそれほど明確な差は感じることができず、何らかの設定が影響している可能性はあります)。
トップバーの遅れについては、ファイルエクスプローラーで採用しているWinUIが影響していて、WinUIではコンテンツが別々にロードされるため、ロード時間に差が生じているとの指摘が行われています。
また、Windows 11のファイルエクスプローラーの読み込みが全体的に遅い問題に関しては、デフォルトのページを新しい「ホーム」タブではなく「PC」に変更することで解決する可能性があるとの指摘も行われています。「ホーム」はお気に入りアイテムを表示機能など、Web関連の機能が統合されていて、これが遅さに影響している可能性があるからです。
Microsoftは2023年にWindows App SDKベースで書き直したファイルエクスプローラーを導入しており、その変更によりパフォーマンスが悪化している可能性もあります。機能とパフォーマンスを両立させるのはMicrosoftにとっても簡単ではなさそうです。
[via Windows Latest]